仮想意識でロボットを動かすための技術的設定
SF小説のアイデアを出すために、日々AIを活用しています。
今回は「仮想意識でロボットを動かすための技術的設定」をテーマにChatGPTに相談しました。
現実のロボットはプログラミングされたアルゴリズムによって駆動すると思うのですが、私が構想する小説のロボットは、既存のSF作品と同様、意識を持ったAIがロボットを動かす、という設定を持っています。
その設定にリアリティを持たせるために、人間の脳を模倣した仮想的構造を持つAIを設定します。人間の脳がデジタルで仮想的に再現できるなら、たぶん意識も生まれるよねってことですね。
(人間の意識正体とは?という問いがあり、且つ未解明なのですが、フィクションなのでそこは考えないことにします。)
じゃあ、どのような実装をすれば人間の脳を模倣したことになるの?って問が新たに生まれました。
まっさきにニューラルネットワークというワードが浮かび、
ニューラルネットワークのモデルを元に開発・構築された脳構造で生成された仮想意識を持つAIエージェント
という説明を書きましたが、書いた自分がこれが何を意味するかよくわかってない(笑)。
てかAIって大規模言語モデルで学習して回答するんよね・・・?
はい、ChatGPTの出番です。私が書いた説明が果たしたて理にかなっているのか検証してみたのでご紹介します。
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Person:
- SFの設定を考えています。以下の文章表現で問題点があれば解説してください。
ニューラルネットワークのモデルを元に開発・構築された脳構造で生成された仮想意識を持つAIエージェント
ChatGPT:
- 文章表現自体には技術的な誤りや矛盾はありませんが、説明が非常に高度で抽象的なため、一般の読者には理解が難しいかもしれません。そのため、説明をもう少し具体的で分かりやすい言葉で練り直すと良いでしょう。
また、AIについての現実の科学とこのフィクション設定の間にはいくつかの重要な違いがあります。それを理解することで、よりリアリスティックな設定を作ることができます。
- モデルと脳の違い :現在のニューラルネットワークは、概念的には人間の脳の動作にインスピレーションを得ていますが、人間の脳とその構造の複雑さを完全に模倣するものではありません。脳は数千万年にわたる自然の進化の結果であり、その全ての機能を現在の技術で再現することはできていません。
- 仮想意識の問題 :AIが「意識」を持つとは何を意味するのかは、科学と哲学の大きな議論のテーマです。AIが自己認識や意識を持つと言っても、それは人間の持つ意識とは異なる可能性があります。現在のところ、AIが意識を持つという概念は主に科学フィクションの世界に限定されています。
以上を踏まえて、あなたの設定を以下のように表現してみるとどうでしょう:
「人間の脳構造を模範に取り、ニューラルネットワークの技術を駆使して開発されたAIエージェント。このAIは、自己認識や自己意識を模倣する「仮想意識」を持っている。」
これは人間の脳構造とニューラルネットワークの関係をより現実的に描写し、AIの意識については「模倣」という形である程度の曖昧さを保つ形となっています。この表現は、科学的な厳密さとフィクションの創作自由とのバランスを取るものです。
Person:
- 設定では、このAIは現実世界にあるロボットと通信し、ロボット側のセンサーからフィードバックされた五感を処理する機能を持っています。これによりより実際の人間に近づけた脳の挙動を再現できるとされています。この説明に何か矛盾は無いでしょうか。
ChatGPT:
- あなたの説明には技術的な矛盾は見られません。現実のAI技術もロボットのセンサーからの入力(視覚、聴覚、触覚など)を処理し、それを基に行動を決定するということが一般的に行われています。AIがセンサー情報を処理し、それに対する適切な反応を生成するためには、学習アルゴリズムやモデルの訓練が必要になります。
ただし、人間の五感とAIが処理するセンサー情報とは質的に異なるということを理解することは重要です。例えば、人間の触覚は皮膚全体で感じる情報であり、痛み、温度、圧力など多様な情報を同時に処理します。一方、ロボットの触覚センサーは設計された特定の情報(例えば、圧力)のみを検出することが一般的です。
また、AIが「実際の人間に近づけた脳の挙動を再現できる」という部分については、注意が必要です。AIが人間のように思考することは現在の技術では不可能です。AIはプログラムされたタスクを達成するためのパターンを見つけ出すことができますが、それは人間の脳が経験や感情に基づいて複雑な意思決定を行うプロセスとは基本的に異なります。
したがって、設定を以下のように表現すると現実的な表現になるでしょう。
「このAIエージェントは現実世界に存在するロボットと通信し、ロボットからフィードバックされた各種センサーデータを処理する能力を持つ。これにより、人間の五感を模倣する形で周囲の環境を理解し、それに基づいた行動を取ることができる。ただし、これは人間の脳の挙動を完全に再現するものではなく、人間のような行動パターンをAIが模倣する形に過ぎない。」
Person:
- フィクションの設定なので、ロボットのセンサーからフィードバックされる情報は現在の科学技術より何百倍も優れている、と仮定します。例えば皮膚全体で感じる、痛み、温度、圧力など多様な情報も、人間には及ばなくても、かなり再現性が高いという設定です。情報が仮想脳にフィードバックされ、仮想大脳、仮想海馬などの部位で処理され、仮想意識を生み出す、という設定です。技術的限界はひとまず無視します。これらの説明に問題点は見られますか。
ChatGPT:
- 科学技術の進歩や現実世界の限界を超えた設定をフィクションの中に取り入れることは一般的であり、それによって興味深い物語が生まれます。あなたの説明はその範囲内であり、特に技術的な問題点は見られません。
ただし、一般的に言って、意識の起源や仕組みはまだ完全には解明されていません。人間の脳の特定の部位(大脳や海馬など)が意識生成にどのように関与しているのか、それがAIにどのように適用できるのかはまだ解明されていない問題です。仮想的な脳内構造を用いて意識を生成するという考え方は興味深いですが、現在の科学的理解を大幅に超えていることを理解しておくことが重要です。
それにもかかわらず、フィクションの世界ではこのような設定は一般的に受け入れられます。ただし、物語の中で説明されるべきは、その技術の詳細よりも、それが物語のキャラクターやプロットにどのような影響を与えるのか、という点でしょう。
技術的限界を超えた想像力を駆使することは、科学フィクションの大きな魅力の一つです。そのため、あなたの設定は、読者が興味を持ち、物語を楽しむための素晴らしい出発点となるでしょう。
Person:
- この設定は、マインドアップロードにより全能エミュレーションされた、データ化された人間が現実世界と通信し、ロボットを体として使う、というSFの物語につなげる予定です。小説や映画として、違和感のある設定でしょうか。
ChatGPT:
- あなたの設定はマインドアップロードと全能エミュレーション、つまり人間の脳の詳細なコンピュータシミュレーションを行い、それをデータとして現実世界のロボットと通信させる、というアイデアは確かに興味深く、科学フィクションの世界においては十分に探求の余地があるテーマです。
この種の設定は、"Black Mirror"のようなテレビシリーズや"Transcendence"のような映画、そして多くのSF小説で探求されています。それらの作品は、マインドアップロードという概念を探求することで、人間のアイデンティティ、意識、そして自我とは何かという哲学的な問いについて考察しています。
あなたの設定はこのトラディションに従っていて、それ自体は違和感があるとは思えません。ただし、物語を作成する際には、テクノロジーの影響がキャラクター、社会、そして物語の進行にどのように影響を及ぼすのかを考慮することが重要です。また、AIやマインドアップロードの倫理的な問題、そうしたテクノロジーが生み出す可能性のある社会的な問題も考えることをお勧めします。
SFの世界は、テクノロジーと人間性の交差点を探求するための理想的なフィールドであり、あなたの設定はそのための素晴らしい出発点となり得ます。
Person:
- つまり、仮想脳で意識を持つことができるAIは、人間を再現できる、ということを言いたいのではなく、後述のデータ化された人間がロボットをあたかも自分の体として使えるようになる、という技術の実現を目指した実験のためにある、というストーリーになります。AIが人間と等しい意識を持つことを目指すのではなく、データ化された人間とロボットの間で行うであろうデータ通信やデータ処理の実験です。リアリティの有無について評価してください。
ChatGPT:
- あなたの設定に基づく物語は科学フィクションとして非常にリアルな可能性があります。特に、現在のAIや神経科学の研究を鑑みると、理論的には人間の脳と意識をデジタル化(マインドアップロード)し、それをロボットにインプットすることで人間がロボットの体をコントロールする、という設定は未来の技術として描かれます。
この種のテーマは、人間の意識やアイデンティティ、自己認識、倫理的な問題など、多くの興味深い哲学的問いを提起します。物語の中で人間のマインドがアップロードされた結果、人間の感情や思考、記憶などがどのように変化するのか、またその結果社会や人間関係がどのように変わるのか、などを探求することで読者や視聴者を引き付けることができるでしょう。
しかし、実際の技術的な実現性について言えば、現時点ではまだ遠い未来の話であると言えます。マインドアップロードは、人間の脳の複雑さと現在のコンピューティング技術の限界を考慮すると、まだ実現は困難です。それでも、科学フィクションの世界では、こうしたテクノロジーがどのように社会や人間性を変化させる可能性があるかを探求するための舞台となっています。
そのため、あなたの設定は科学フィクションの物語として非常に有望で、読者がテクノロジー、人間性、そして未来社会について深く考えるきっかけとなる可能性があります。
Person:
- そうですね。フィクションなので技術の実現性は置いておくとして、問題は考え方です。意識とは何かは解明されてないですが、少なくともニューロンを介して肉体と脳の間はネットワーク化されており、且つ思考することにより脳の中で何らかの電気的シグナルが発生するのは既知の事実だと思います。この設定では、それらのデータ通信と処理の結果、意思が発生している、と仮定しています。この考え方をベースにして物語を構築するのは、読者や視聴者が違和感を感じるでしょうか。また、意識を生成する要素通信や処理以外の未知のなにかもあるかもしれないことは念頭にあります。
ChatGPT:
- あなたが述べている考え方は、人間の意識が脳内の電気的なシグナルとそれらの通信によって発生するというモデル、つまり物理主義的な観点からの意識の理解と一致します。これは科学的な視点から見ても現実的な解釈であり、科学フィクションの世界ではこのような視点がしばしば採用されます。
読者や視聴者が違和感を感じるかどうかは、この設定やコンセプトが物語の中でどのように扱われるかに大きく依存します。テクノロジーがキャラクターの経験や社会の動きにどのように影響を与えるのか、どのように描かれるのかが重要です。物語の中で深く考察され、よく理解されていれば、読者や視聴者はその世界に没頭することができます。
ただし、あなたが指摘したように、意識の本質はまだ未解明であり、物理主義的な観点だけでは完全には説明できない可能性があります。この未知の部分を物語の一部として探求することで、さらに深みを持たせることができるでしょう。
あなたの設定は、人間の意識やテクノロジーといった深遠なテーマを探求するための素晴らしい出発点となり得ます。物語の中でこれらのテーマを適切に扱うことができれば、読者や視聴者は違和感を感じることなく物語の世界に引き込まれるでしょう。
Person:
- ありがとう。参考になりました!
ChatGPT:
- どういたしまして! 私がお手伝いできてうれしいです。あなたの物語の創作について、今後も何か質問や相談があれば、いつでもお気軽にお尋ねください。それでは、素晴らしい物語創作をお祈りしています!
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どちらかというと、設定よりも物語作りをがんばれよ!と言われていいる気がしました(笑)。
ニューラルネットワークについて、さらなる知見の深掘りは必要だとは思いますし、その仮定でChatGPTの間違いは露呈するかもしれませんが、いま時点では私の説明はそれほど無理があるといいうことはないかな、と思いました。
ChatGPTも上手いこと補完してくれたと思います。少なくとも方向性はこれで良さそうです。
またひとつ構成が積み上がった・・・!小説作り、順調です!